予防接種
ご存知ですか?~予防接種について~
「予防接種」ってなに?
予防接種とは、怖い病気にならないために、事前にワクチンや定期的な駆虫薬の投与をおこなうことを言います。予防接種が対象となっている病気には、発症してからの治療では助からないことも多い病気ばかりです。ニュースにはなりにくいですが、実はどの病気も毎年のように発症報告がある病気ばかりなんですよ。
当院ではなるべく負担をかけないよう、細めの針を使用してワクチン接種をおこなっています。注射が苦手な子でも最小限の負担で済みます。
予防接種の種類
予防接種が必要な病気についてまとめてみました。
犬 |
狂犬病予防接種 混合ワクチン接種 フィラリア予防 ノミ・マダニ予防 |
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猫 |
混合ワクチン接種 フィラリア予防 ノミ・マダニ予防 狂犬病予防接種 |
狂犬病ワクチン
対象:犬 猫
狂犬病予防法によって、すべての犬の飼い主には「ワンちゃんに年1回の狂犬病予防接種を受けさせる義務」があります。厚生労働省所管のこの法律(狂犬病予防法)は、ワンちゃんはもちろんですが、元々は私たち「ヒト」を守るために制定されました。
法律では「4~6月中に接種をする」ように決められていますが、実際には一年を通していつでも接種することができます。瀬戸市・尾張旭市にお住まいの方は新規登録・交付手続きの代行を無料で行っております。役所から届いたら、そのおハガキを当院へお持ちください。毎年当院で接種されている場合は、おハガキを紛失してしまっても当院で「鑑札番号」を控えているため当院にて代行手続きをおこなうことができます。当院で初めて接種の場合、登録番号が分かるもの(はがき・鑑札・以前の接種証明書など)をお持ちください。
ネコちゃんは法律による接種義務はありませんが、狂犬病ウイルスには感受性があり、感染することがあります。外に行く子はもちろんのこと、室内外の子でも万が一の災害や逃走に備えてしっかりと予防していきましょう。
フィラリア
対象:犬 猫
フィラリア(別名・犬糸状虫)
蚊から媒介する寄生虫です。感染すると、徐々に成長しながら体を蝕み、最終的に成虫が心臓に寄生して心臓病、肝臓病、腎臓病など様々な病気を引き起こします。発症し、重篤化した場合には多くの場合助かりません。
瀬戸市周辺の フィラリア予防期間 |
4月 もしくは5月から 12月まで |
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ワンちゃんは、フィラリアの薬を飲ませる前に感染していないかの検査をしましょう。
フィラリア症についての詳細は以下の記事もご覧ください。
犬の混合ワクチン
感染力が強く死亡率も高い伝染病からペットを守ってあげましょう。
対象:犬
- 6種混合ワクチン
①犬コロナウィルス感染症
②犬パルボウィルス感染症
③犬アデノウィルス2型感染症
④犬ジステンパー
⑤犬パラインフルエンザウィルス感染症
⑥犬伝染性肝炎
- 10種混合ワクチン(上記6種ワクチン+下記の4種類)
犬レプトスピラ感染症(4種類)※人間にも共通の感染症です。
⑦イクテロヘモラジー型
⑧カニコーラ型
⑨グリッポチフォーサ型
⑩ポモナ型
初年度のワクチンは確実な免疫を作るため3回の注射が必要です。
その後は年1回の追加接種をしてあげましょう。
猫の混合ワクチン
対象:猫
- 3種混合ワクチン
①猫ウイルス性鼻気管炎
②猫カリシウイルス感染症
③猫汎白血球減少症
- 5種混合ワクチン(上記3種ワクチン+下記の2種類)
④猫のクラミジア病
⑤猫白血病ウイルス感染症
はじめてのワクチンは確実な免疫を作るため2回の注射が必要です。
その後は年1回の追加接種をしてあげましょう。
大切なワンちゃん・ネコちゃんを病気から守るためにワクチン接種をおすすめします。