去勢・避妊について
当院の去勢・避妊手術について
◇避妊去勢手術をお受けになる愛犬・愛猫ちゃんのご家族の方みなさまへ
当院では、繁殖希望などといった特別な理由がない限り、避妊去勢手術をおすすめしています。避妊去勢手術が必要な理由についてはこちらをご覧ください。
◇手術前にかならずお読みください
・平日のお昼のみお受けしています。
・基本的に手術当日の朝から食事は抜いてください(前日の夕飯は午後9時頃までに終わらせる)。
・お水は早朝までなら飲ませていただいても構いません。
・基本プランには、麻酔費用、手術費用、簡易術前検査費用、術後の経口薬(抗生剤、痛み止め)、点滴費用、術後服費用などが全て含まれています。
・基本プランに加え、追加の安心オプションをお選びいただけます。
◇安心オプション
①専用流動食:手術当日の朝・夜に食べることができる専用の流動食をご用意いたしております。専用流動食の給餌により、麻酔中の低血圧などのリスク軽減、傷口の治癒促進などのメリットがあります(専用流動食以外のおやつなどは絶対に与えないでください)。
②詳細な術前検査:基本プランには最低限の血液検査(血球計算、総タンパク質、尿素窒素)が含まれていますが、安全な手術を行う上で、より詳しい術前検査(血液生化学検査12項目、胸部レントゲン検査)をおすすめしています。
③持続型抗生剤:術後のお薬(抗生剤)を飲ませる自信がない場合、一回の注射で2週間効果が続く抗生剤の注射もお選びいただけます。
④患部保護:術後保護のための専用の術後服(エリザベスウェア)をお出しします。服が苦手な子にはアニマルネッカー(エリマキトカゲのようなもの)もお選びいただけます。
⑤マイクロチップ挿入:万が一のときに備え、マイクロチップ挿入をおすすめしています。麻酔下で挿入することで、痛みなく処置がおこなえます。令和4年度の動物愛護法改正により、マイクロチップの挿入努力義務化が課されました。麻酔中に痛みのない状態での装着をお勧めしています。
⑥乳歯抜歯:乳歯が残ると、歯周病や不正咬合のリスクが上昇しますので、乳歯が残っている場合には乳歯を抜いてあげましょう。ほとんどの方が避妊去勢手術の際に乳歯抜歯をされます。
⑦腹腔鏡手術による避妊手術:一般的な開腹手術による避妊手術は一泊二日の入院が必要になりますが、本院である松波動物病院メディカルセンターでは腹腔鏡下での避妊去勢手術を実施しており、通常日帰り手術を行うことが可能です(要事前予約)。詳細は獣医師にお尋ねください。
⑧鼻涙管洗浄洗浄:涙やけが気になる方へ。涙やけの原因は鼻涙管の閉塞です。鼻涙管に詰まったゴミ、細菌をきれいに洗い流します。
⑨各種お手入れ:普段お家でできないお手入れは病院にお任せください。希望のお手入れ(爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなど)をおこないます。
・1年以内の混合ワクチン接種・狂犬病ワクチン接種、1ヶ月以内のノミ・マダニ予防がお済みの方のみ手術をお受けいたしております。
(病院には病気の犬猫ちゃんがたくさんきます。その子たちから愛犬・愛猫に病気や虫を移さないためにも、予防は必ずおこなってください。ノミ・マダニ予防は手術当日の処置も可能です。混合ワクチン・狂犬病ワクチンは手術予定日の1週間前までに接種を済ませてください。)
・当院以外で混合ワクチンを接種している場合は、ワクチン接種証明書を手術当日までにお持ちください。
・基本的に男の子は日帰り・女の子は1泊入院です。(場合により入院日数が変わることがあります。)
・以下の条件に該当する場合には別途費用がかかる場合があります。
1.腹腔内陰睾手術を行う場合
2.皮下陰睾手術を行う場合
3・手術中に不測の事態に陥った場合
4.術後に悪性高熱等の副事象に陥った場合
・パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種犬は麻酔処置による短頭種気道症候群のリスクが有るため、状況により術後に酸素室吸入や酸素室管理などの治療処置を行う場合があります(別途費用)。当院には酸素室が完備されておりますので、ご安心ください。
・手術当日お返しの場合は、原則午後6時30分以降~午後7時50分までの間にお返しになります。翌日以降のお返しの場合は朝9時からお返し可能です。(手術の内容により変更になる場合があります。)
・手術の抜糸は通常10〜14日後になります。
・アニマルネッカー・術後服(エリザベスウェア)は抜歯の日まで外さずに、着けたまま(着たまま)お過ごし下さい。傷口を舐めたり、引っかいたりしないよう注意してください。
準備していただくこと
- 手術のご予約をお願い致します。
- 電話予約(0561-89-7400)でも結構です。
(手術のインフォームドコンセント、エリザベスウェアの採寸と試着、精巣下降の確認、健康状態の確認のため、手術前1週間ほどで事前チェックへお越しください)。 - 当日ご来院の際に、手術の同意書の記入をお願いしますので、ご印鑑をお持ち下さい(拇印でも可能です)。
- 安心オプションを選ばれる場合には、事前にご連絡ください。
- 他院で予防接種を行なっている場合には、ワクチン接種証明書をご持参ください。
手術の流れ
- より安全に手術をおこなうために、事前に身体検査および血液検査をおこないます。健康状態をチェックし、それぞれの犬・猫にあった麻酔薬を選択します。
- 手術は全身ガス麻酔下でおこないます。
(当院では安全性の高い手術を行うため、鎮静のみではなく、ガス麻酔薬を使用した全身麻酔下にて手術を行います。また、持病に合わせてその他の麻酔薬への変更を行います) - 手術は、執刀医、助手、麻酔モニター係の少なくとも3名のスタッフで万全な状態でおこないます。
- 男の子は睾丸、女の子は子宮と卵巣を摘出します。(血管を縛るときには体に吸収される医療用の糸を使用します)
- わんちゃんは手術中は、静脈に点滴用の細い管を入れて血管を確保し、点滴をして血流を安定させます。
- わんちゃんは気管にチューブを入れ、肺に直接酸素を送り込み、呼吸が管理できるようにします。
- ねこちゃんは喉が弱いため、ガスマスクを使用してガス麻酔を吸わせます。
- 全身ガス麻酔をかけている間は、常に心電図・呼吸数・体温・麻酔濃度・酸素濃度等を監視し、わずかな変化にも対応できるようにしています。ガス麻酔は吸入を止めることで、麻酔から急速に覚ますことが可能です。
- 術後は、入院室にて麻酔の覚め具合等、容態を監視し、男の子は当日の退院(入院が必要になることもあります)、女の子は一泊入院が必要となります。(麻酔の覚め方には、多少個体差があります)
- 犬の場合、退院後手術部位を気にして舐めてしまわないよう、エリザベスカラー(別料金)が必要になります。すでにお持ちの方は、あらかじめご持参下さい。エリザベスカラーを気にする子には、術後服(エリザベスウェア)の利用もお勧めしていますのでご相談下さい。
- 猫の女の子の場合、退院後手術部位を気にして舐めてしまわないよう、猫ちゃんにもエリザベスウェアをお勧めしていますのでご相談下さい。
- 猫の男の子の場合は上記の術後服やアニマルネッカーは必要ありません。
- 退院後5日間、抗生物質と痛み止めのお薬を処方致します。飲ませてあげて下さい。
- お薬を飲ませる自信がない場合、一回の注射で2週間効果が続く抗生剤の注射もお選びいただけます。
- 手術部位の抜糸は、術後10日目以降におこないます。抜糸の際は、通常の診察時間内にご来院いただければ結構です。
ご不明な点は、ご予約の際、手術当日でも、ご遠慮なくご質問下さい。
参考>>>>去勢・避妊手術はなぜ必要なの?
去勢・避妊手術費用の一部を補助している愛知県の自治体リスト>>>HP
(当院近郊では尾張旭市・長久手市・日進市・みよし市在住の飼い主様は対象となります。 )
去勢・避妊手術料金
- 入院、麻酔関連費用、手術関連費用、内科治療、血液検査、鎮痛剤処置料・内用薬・術後服などを含む。
- 別途再診料(¥880)がかかります。
- 上記料金は消費税込みです。
- 本料金は令和4年7月からの適用になります。