ペットのことをもっと知ろう!行動としつけ
社会化期について
近年では、ペットブームということもあり3世帯に1世帯というほどワンちゃんを飼われる方が、増えてきました。
今回は、1度は聞いたことがあるかもしれないですが「社会化期」という言葉について話をさせていただきたいと思います。
まず社会化期とは何か。
社会化期とは感覚器や運動機能が発達してくる生後3週齢から16週齢の頃を言います。この時期に視覚や聴覚、嗅覚、触覚にさまざまな刺激を受けると、生活環境中のさまざまな刺激に対して適応能力のあるワンちゃんになると言われています。
逆にこの社会化期に、ワンちゃんや人とのふれあいや刺激のない単調な生活環境で過ごしたワンちゃんは社交性が低く、臆病で環境中の刺激に過剰に反応しやすくなる傾向があります。
したがってこの時期にさまざまなものに慣れさせることで、その後に遭遇する環境中の刺激を受け入れやすくしておく必要があります。例えば自転車車やバイク、電車や雷、花火など大きな音に対する恐怖症を持つワンちゃんは少なくありませんが、幼い時期からこれらの音に慣れさせておくと恐怖症(パニックになったりなど)の予防効果にもできます。
社会化期から音だけではなく、走っている自動車やバイク、自転車を見せたり自動車に乗せたり人込みの中を歩いたりといった今後ワンちゃんが必ず遭遇するよう日常的な刺激に慣れさせておくことも、さまざまな問題行動(ムダ吠え、噛み癖など)の予防にもなります。
また大きくなっても必ず行くことになる動物病院にも連れて行き、そこでおやつをもらったり、病院で開催しているパピースクールといった子犬さん同士を集 め、ふれあいを目的とした行事に参加してもらうなど、楽しい経験すれば病院を嫌がることもなく今後来てくれるように慣れていってくれると思います。
もちろん、あまり強い刺激を与え恐い体験をさせてしまうと、逆効果となる場合もありますので無理せず少しずつさまざまな事に慣れさせてあげてください。