ホーム>素敵なペットライフのために>去勢・避妊手術をススメる3つの理由
  • ホーム
  • 院長挨拶
  • スタッフ紹介
  • 診療時間
  • アクセスマップ
  • ブログ
素敵なペットライフのために

去勢・避妊手術をススメる3つの理由

「健康なのに、どうして去勢手術や避妊手術をしないといけないの?」と、よく尋ねられます。そこで『去勢手術や避妊手術がなぜ必要なのか?』という疑問にお答えしたいと思います。

理由は大きく分けて「3つ」

第1は「行動上の理由」

 未避妊・未去勢の犬や猫は子孫を残すため、繁殖本能が強くなる時期がやってきます。それがいわゆる「発情」です。発情が始まると、猫では大きな声で鳴き続けて異性を呼ぼうとしたり、外出したがり、スプレー行動(おしっこかけ)をします。犬では、メスは外陰部からの出血があり、一時的に食欲や元気がなくなります。オスは遠吠えをし、ホルモンバランスの乱れからイライラし、あなたの指示を無視して逃亡やケンカをすることもあります。発情に伴うケンカや交通事故で来院する犬猫は実は少なくはないのです。この行動は長くて数週間続くことがあります。
 これらの行動の変化はすべて、発情に伴う性ホルモンに支配されたもので、しつけで治るというものではありません。生理的なものに対して「こら!!」と怒られても、犬猫は「なんで!?」とパニックになってしまいます。ワンちゃん、ネコちゃんを責めることはできないのです。従って、去勢・避妊手術をおこない発情をなくすことで、発情に伴ったストレスやトラブルから、あなたのワンちゃん、ネコちゃんを守ってあげることが可能になるのです。事実、避妊去勢手術を見送ったものの、発情行動による体調不良が見るに耐えず、結局避妊去勢手術をされる例も少なくありません。それほど、犬猫にとって発情はストレスフルなものなのです。

第2は「病気上の理由」

 生殖器(卵巣・子宮・精巣・前立腺など)の病気の発生は、年齢とともに増加します。中には子宮蓄膿症や生殖器の悪性腫瘍のように緊急に手術をおこなわなければならない場合もたくさんあります。特に、猫に発生する乳腺腫瘍のほぼ100%が悪性(乳癌)であり、再発が非常に多い疾患です。また交尾行動により感染する犬の可移植性性器肉腫やネコのエイズ感染症などの恐ろしい病気もあります。これらの病気は、去勢・避妊手術をおこなうことにより繁殖能力がなくなるため、病気の不安を減らすことが可能です。

第3は「繁殖上の理由」

 飼い主から見捨てられた仔犬や仔猫たちの運命を考えたことはありますか?ノラ犬やノラ猫と呼ばれて生きていくもの、捨てられたまま死んでいくもの、保健所に連れて行かれ処分されていくものなど…。とても悲しいことですが、この現実から目をそらすことはできません。あなたに可愛がられているワンちゃんネコちゃんの陰で、こんなことが起こっている…、何とかならないものでしょうか。家猫の平均寿命は15歳。その一方で、野良猫の平均寿命は3−4歳と言われています。幸せに暮らすことが約束されない不幸な仔犬や仔猫をつくらないためにも、去勢・避妊手術は必要だと思いませんか?

 「動物にとって、交尾のない発情は単なるストレスやトラブルの原因にすぎない」と言われています。交尾行動を飼い主の勝手で制限することは、ワンちゃん、ネコちゃんにとって苦痛ではないでしょうか? 去勢・避妊手術は、ワンちゃん、ネコちゃんと家族としてつき合っていくために、また、彼らの健康を維持するために必要なことだと、私たち獣医師は考えています。特に繁殖を希望されない限り、去勢・避妊手術を受けられることをお勧め致します。 エリザベスカラー(エリマキトカゲのような保護用エリマキ)が苦手な子も多いので、当院では犬猫専用術後服「エリザベスウェア」を導入しています。詳しくはこちらをごらんください。その他にも、なるべく犬猫の負担にならないように配慮しています。

当院の去勢・避妊手術について(費用やその他オプションについて)
2020999195.jpegerizabethwear.JPG
202062783012.jpg
202062783040.jpg